こんにちは、みのりそらです。
私の人生、このままでいいの?
できることなら、人生やり直したい
と思うことありませんか?
私には、そういう思う波が時々来ます。
身体の不調や、惰性で流れていく毎日に、焦燥感を感じて、時々、暗い気持ちになるのです。
これが更年期?????
10年、20年たったら、きっと身体がますます動かなくなっていく。70歳になった時、今を振り返って「あの時もう少し頑張っておけば良かった」と思いそうで怖い!
でも、その焦燥感の波はしばらくすると、潮が引くように遠ざかっていくので、また普通に日常生活に追われます。
しかし、波が来た時に有効な対策や行動を起こさず、ただやり過ごしただけだと、確実にまた同じような波がやって来るのです。
そんなループを脱出したくて色々読んだ中で、読んで良かった!!と思った本とマンガ6冊を、ご紹介します。
同じような波を感じている方、一緒に乗り越えませう☺
ガラスの50代
著者の酒井順子さんは『負け犬の遠吠え』の著者として有名ですが、『ガラスの50代』でも、なかなか言えない本音ばかりが詰まっています。
独身で交際相手あり、子供がおらず、両親は他界しておられる立場での意見はもちろん、既婚、子どもあり、離婚など色々な立場の人の意見も取り込みつつ語られるので、友達の話に付き合っているような感覚で一気読みしました。
書名を、Kinki Kidsの『ガラスの10代』を彷彿させる 『ガラスの50代』にされた理由は……
「さらなる大人へ向けて脱皮前後の50代は、心身ともにガラスのように繊細な季節なのに、上の世代からも下の世代からも、頼りにはされても心配はされないお年頃」だから。
うっすらわかっていても、飲み込んでいる思いを言語化されると、こんなに気持ちいいのね!
付録の「ガラスの50代 読者大アンケート」の9つの質問の回答には、50代の本音が満載で、読み応えがありました。
「ほんまにそうやわ~」と激しく頷いてしまいました。
自分と全く違う回答でも、「なるほどね~」と思える楽しいエンターテイメントでした。
コロナ禍での心境にも触れられていて、50代になってちょっと心細くなっていたところに、「ひとりじゃないんだよ」と優しく肩にブランケットをかけてもらったような読後感でした。
生涯現役は50代の生き方が決める
「生涯現役」……何と魅力的な響き。
著者の下重暁子さんは、アナウンサーとして活躍後、80代の今もずっと文筆業を続けておられます。
60代になってから自転車協会の会長を務められたりして、正に「生涯現役」を実践されています。
50代で、「アクティブに動ける期間がまだ30年ある」と思うか、「もう30年しかない」と思うかで、将来設計が変わってきますね。
ためになることを沢山言っておられますが、一番響いたのは、
「50代でやるべきは、しんどくて、本当にやりたいこと」
という部分。
はじめるエネルギーよりは続けるエネルギーの方が少なくてすむ。はじめるのは、年を重ねるほどおっくうになる。
生涯現役は50代の生き方が決める
確かにその通り! 50代でも新しいことを始めるのが おっくうになる時はあるけれど、まだやろうと思えば多少難しいことでもできる。もちろん、もっと年を重ねてもできる人もいるから、一概には言えませんが……。
下重さんは50代の時に、仕事面では、初めてノンフィクション執筆に挑戦し、プライベートの面では、クラシック・バレーを始められました。
50代でクラシック・バレーを始められるなんて、尊敬しかありません。
20年前に書かれた本の改訂版なので、若者の描写など「ちょっと違うんじゃない?」と思う部分もありましたが、 それは一方で、下重さんが「50代はまだまだこれから」という内容を既に20年前に書かれたということでもあるので、さすがだなぁと思います。
電子書籍になっていませんが、文庫本ででも読む価値ありです。
老いる自分をゆるしてあげる。
最近、急に色々体の不調が出てきて、自分の身体に失望している時、この本に出会いました。
主人公が、不思議なおばあさん、アンさんに老いる自分との向き合い方を優しく教えてもらう本です。
老化も成長と同じように生命の営みなの。成長が開いていくプログラムなら、老化は閉じていくプログラム。
老いる自分をゆるしてあげる
漫画で読みやすいのに、内容は医学書のようで、「私の身体は、ゆっくりと閉じていってるんだなぁ」と、今までとは違う気持ちで向き合えるようになりました。
文庫本と電子書籍も出たばかり。それだけ反響があったということですね!
10年、20年後に50代の今を顧みると、「あの頃はまだ若かったわね~」ときっと言ってるはず。
「人生で一番若いのは、今日」ということを心に留めて、毎日を大切に生きていきたいです。
ぼくたちにもうモノは必要ない。
祖母と母がモノを捨てられず、溜め込むのを見てきて、「自分はあんな風にならないぞ」と思って育ちました。
でも、50代になった今、親の家ほどではないものの、我が家でもモノは増えてきています。
思い切って片づけても、すぐにまた増えてしまう!!
モノを溜め込む気質は遺伝するのでは、と弱気になったりします。
だから、断捨離や片づけやミニマリズムの本は、人一倍読んできました。
その中で、一番のおすすめは「ぼくたちにもうモノは必要ない。」です。
ベストセラーになったので、きっとご存じの方も多いと思いますが、片付けられなかった著者の部屋が、これ以上ないほどミニマムになっていく過程を読むのは気持ちいいし、筆者の考え方の変化も、共感できます。
ノウハウと考え方の説明がちょうど良いバランスなんだと思います。
収納術、片付け術にすがるよりも、まずはモノの絶対数を減らすのが先決だ。
ぼくたちにもうモノは必要ない。
その通りでございます。
この本を読んでから、今まで集めていた季節の飾り物を買うのをやめました。
買うのも飾るのも楽しいけれど、多すぎると場所をとるし、管理も大変……。
そして、また読みたくなるだろうとダンボール箱に保管している歴代のお気に入り本も処分する決心をしました。
また読みたくなったら、電子書籍で 買おう!
BLUE GIANT
ちょっと毛色は変わりますが、高校生の主人公、大がサックスに魅了され、世界的なジャズプレーヤーになる過程を描いた漫画です。
電子書籍サイトで、最初の3巻を読んだら、主人公の情熱と信じる心、諦めない精神力、行動力に魅せられて、『BLUE GIANT』『BLUE GIANT SUPREME』『BLUE GIANT EXPLORER』の最新刊まで合計24冊、大人買いしてしまいました。
こんなこと初めてです。
最初は、親戚のおばちゃんが、頑張る子どもを見守るような気分だったのですが、段々、影響されて、自分の中の情熱の火が大きくなっていくような気がしました。
うまくいかないことがあっても、これぐらいで挫けてはいけない。
と励まされました。
人物描写も、外国の描き方も素晴らしいのですが、何と言っても、一番素敵なのは、漫画から音楽が噴き出してくるような描写です。(「聴こえてくる」んじゃなくて「噴き出して」きます!)
これから何巻まで続くかわかりませんが、見守り続けたい主人公です。
傘寿まり子
主人公は、80歳で息子家族や孫家族と同居する家から家出して、自分の人生を歩み始めるおばあちゃん、まり子さん。
細々と文芸誌で連載記事を書き続けてきたまり子さんは、ネットカフェや人の家に泊まりながら、ウェブ雑誌を立ち上げます。
夢物語と言えばそうだし、「いやいや、そんな簡単に他人の家に居候する?」などとツッコミどころは満載なのですが、主人公の80代の女性が人生をやり直す漫画が出てきたことが革命的だと思うのです。
私たちの親世代が80代になると、子どもとしても心配なことが多くなってきます。
「 傘寿まり子 」を読んで、まり子さんの大人になった子どもとの関係や、家での立ち位置など、親の目線をちょっと覗けたような気がしました。
これからの30年、40年、諦めながら生きていくには長すぎる!
80代になった時、まり子さんぐらいの柔軟さ、好奇心を持っていたい。
今はそう思っています。
まとめ
「私の人生このままでいいの?」と思った時に、元気付けられた本厳選6冊をご紹介しました。
日本のクレジットカードがあれば、 「ブックライブ」や「コミックシーモア」 でも手軽に電子書籍や漫画を読めます。
80代の自分が楽しみになるような人生を歩んでいきましょうね♪